初心者が覚えておくべき看護研究の大まかな流れ

医学論文や学術誌をあまり読まない人にとって、看護研究は未知の領域と感じることでしょう。
とはいえ、初心者であっても看護研究の基本的な6つのステップを覚えておけばスムーズにスタートできるはずです。

最初のステップは「研究テーマを見つけること」です。
具体的には、看護の分野で解決したい疑問や患者の悩みなどを取り上げると良いでしょう。自分が担当している業務に関連したテーマであれば、研究成果を生かしやすいというメリットがあります。

2つ目のステップは「文献の検索と分析」です。研究テーマに関連してすでに発表されている論文がないかどうか調べましょう。自分の研究テーマに直接関連していないものは、どれほど興味深くても採用しないことが研究の効率を上げるポイントです。

続いて3つ目は、「研究計画書の作成」をします。どのような目的を持って研究に取り組むのか、どのような工程で進めていくのを具体的に決めておきましょう。

4つ目は「研究用データの収集」、そして5つ目が「収集したデータの分析」です。自分の研究したい内容に合わせて調査する対象を決定し、具体的なデータを集めていきます。そのデータを精査および分析して、研究の結論を導き出しましょう。

そして最後のステップは「研究結果を発表すること」です。主な発表の場としては、病院の看護研究発表会が挙げられます。徐々に慣れていき、クオリティーの高い研究内容として評価されれば、看護学会で発表する機会も開かれることでしょう。